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Essay | 等価交換

 と、いうわけで高崎に出稼ぎに来ました。
 今回はレギュラーに日曜入り、土曜日帰りというスケジュール。しかも、今回は夕方便にしたので、昼過ぎまで自宅で子供&嫁とのんびりと過ごせました。
 と、羽田空港のバゲッジクレイムでバッグを待っていると嫁から電話が。電話口には息子が。
 なんでも居間でくつろいでいたら、彼が新聞記事を持ってきたとのこと。その記事には赤ちゃんがお父さんにキスをするシーンの写真が載っていたとか。で、その写真を指し示し、「お父さん」とのたまい、「〇〇ちゃん(息子のことね)のお父さんいない」と悲しい声でいったとか。んで、電話するかと嫁が尋ね、電話してきたとのこと。
 その電話口で「見えなーい(涙)」とのたまっておりました(笑)。

 さてさて個人的なことはさておいて(って、ブログは個人的な記事の羅列ではないか(笑))、飛行機や新幹線の移動の時間というのは、私にとって至福の読書時間でもあります。本日の読書は・・・

虚人のすすめ―無秩序(カオス)を生き抜け (集英社新書)虚人のすすめ―無秩序(カオス)を生き抜け (集英社新書)
(2009/10)
康 芳夫

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 飛行機の中とモノレールの中で、あっという間に読み終わってしまいました。
 この人、猪木vsアリ戦とか、オリバー君を連れてきたりした人です。なんと、東大卒でしたw。読んでいたら、前に何かの記事で彼のことを知っていたことを思い出しましたが、まー、この人の非常識ぶりというか、虚実ないまぜ感というのは素敵です。見世物小屋のまがまがしさをそのまま人生にしているというか。こういう人の生きざまを見ていると、日常のというかサラリーマン的常識の範囲内のよしなしごとというものが笑えてきます。
 スキル派のきのこやとしては(いや、実は根源的に目指すところは違うのですが)ちと痛いところを衝かれてしまいました。
 
 「人生に真っ当な答えなどない」「浮世の一切はフィクション」=人生の答えや意味を求めてどうする?

 実は、この辺の感覚が、私が考えている人生の実感です。「どこかに本当の自分がきっと居るはず」だの、「どこかに赤い糸でつながった本当のダーリンが・・・」だのを求める心性を常々否定しておりますが、それと同じことを彼はより大きなスケールで体現しているように思えます。

 まだ自分探しをしている方には一読を勧めます。

 んで、最近大人買いした内田樹のこちら。

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)
(2009/07/15)
内田 樹

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 まだ読みかけですが、この人、やっぱいいわー。どれ読んでもはずれがない(てか、まだ2冊目だけど(笑)。

 そもそもこの人を知ったのは、遅まきながら先月です。
 
 それは一通の年賀状から始まりました。大学の同級生で杜氏をやってる親友からの年賀状に「流行語大賞には驚いた」と、大学の同級生の情報が!
 で、ぐぐってみると、大学の同級生が流行語大賞に入賞したとか。ちなみに、「草食男子」という言葉ですが。
 で、彼女の記事に、内田樹のことが書いてあったのでした。

 新しい著者との出会いってのは、普段のルーチンの書店徘徊ではなかなかなくって、こういう人が良いと言っているものを素直に読んでみるってのは意外と大事ですね。

 さてこの本。いいですよー。久しぶりに思わず付箋紙を取りだそうとするぐらい良いです。まだ読み終わってないけど。
 その中で見つけたコトバ「等価交換」。

 昨今の学級崩壊の原因は、今の生徒が「等価交換する子供」になってしまったというんですね。要するに、「大人しく授業を聞くことには、何の利得があるのか?授業を聞くという苦役と等価の利得があるのか?」という判断で行動をする子供が増えている。すなわち、功利的な動機づけで子供が育った結果、授業を受けることを値踏みする子供が(利得がないと子供に思える)授業を成り立たせなくなっている。

 これで思い出されたことがあります。ある人に簡単な仕事を頼んだ時に、冗談のつもりでしょうが「いくらくれます?」と返されたことが、たびたびありました。
 冗談の装いをしていますが、ここには功利的に労働の動機づけをおこなっている心性が見てとれます。もちろん無料で仕事はやってくれたわけですが(あたりまえだ(笑))。
 もちろん労働するかわりにサラリーをもらうわけですから、一般社会ではある意味で、功利的な動機づけで社会が回っている側面もあります。が、しかし、それだけではない、と内田は言いたいようです。この先どう展開するのかわかりませんが(笑)。
 
 いずれにせよ、今後「等価交換する子供たち(実は大人も含む)」をどのように動機づけしてくのかが、テーマになりそうです。

 このテーマ、実は虚人の話とも通底する話ではあります。
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