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Diary | 一夜明け

一夜明けて、冷静に選挙結果を考えてみる。

今回の選挙は、概ねどこの選挙区も5~10%投票率が前回を上回った。これまでの常識だと、投票率が上がれば民主党有利となるのだが、今回の選挙では、いわゆる無党派層と呼ばれる支持政党ナシが、こぞって小泉自民党に投票したようだ。

ヒトは頭=政策では、投票しない、というのが昨日の結論だが、では、何に投票するのか。勢いだとか催眠術だとか揶揄する向きもあるだろうが、どうも、気合が結論のようだ。

例えば、田中真紀子の演説を聞いていると、中身よりも、その気合と安定感ぶりが印象に残る。何をやったかとか、何をしようとしているか、なんてのは、はっきり言ってよくわからない。んが、なんとなくやってくれそうな気合だけは、十分に伝わる。

小泉首相が好きだといわれる、織田信長の本「信長の棺」に、捨万求一、という章がある。ま、私も読んでないし、昨日、選挙特番で紹介されて知っただけの話だが、大きなものを動かすには、一点突破しかないという考えのようだ。私が、ここでよく使う、ミニマムリクワイアメントと通底する考え方だが、勝利であれ、幸福であれ、何かを求める場合に、あれも欲しい、これも欲しいでは、結局大きなものは得られないということではないのだろうか。

昨日の特番で、マニフェストがどうとか、イギリスではどうのとかいろいろと選挙の問題点を言っていたが、確かに理想はそうであろうが、実際問題、割と政治が好きな私でさえ、各党のマニフェストを収集して、比較してみるなんて暇なことはしなかった。「政治に感心がある」という層が果たしてどのくらい居るのかはわからないが、感心がある層でさえこれなんだから、ましてや大多数の人間が、各党の政策を吟味して政党を評価しているとは思えない。

そういえば、ある選挙管理委員会でバイトをしている人の話を聞いた。一番面白いエピソードは?と聞いて彼女は、「ウチの選挙区の候補者の中で、誰が郵政民営化賛成なんですか?」という電話での問い合わせだったそうだ。激しくorzな、問い合わせだが、これが現実なのかも。

結局、最終的には、その人間あるいは、その政党が、「やれそうなのか?」という、気合と、実現可能性を空気から読み取ることで、投票をしているのではなかろうか。

いわゆる刺客候補が立てられた選挙区では、ほぼ互角の戦いであった。野田聖子の岐阜1区などが典型的だと思うが、仮に、郵政民営化という政策で小泉自民党が勝っていたのであれば、これらの注目選挙区で、五分五分というのは解せない。たしかに、ゆかりタンは善戦したし、ほりえもんも善戦したのだろうが、やはり地盤とキャラが立っている候補者は、勝ち抜いている。

野田聖子のセリフで一番印象的だったのは、「私は、岐阜の、野田聖子です!」というセリフだ。ま、テレビで取り上げられた部分だけなので、これが全てではなかろうが、選挙カーに乗ったら、印象的な一言を、一番有権者に響く言葉を選択した人間が勝つのではないか。小泉自民党が採用した一言は、全国一律「改革を止めるな」の類だったが、冷静に考えれば、改革は、改悪も含むわけで、必ずしも良い方向を意味はしないのだが、しかし、受け取る側の予期が、このコトバの持つ、ポジティブイメージとも相まって、「よくなりそう」と期待させたし、テレビでは防戦一方で馬脚を表すばかりの小泉首相のコトバが、1万人を超す街頭の聴衆の前では、力強く、かつ気合の入ったものに映ったのだろう。

かつて、側面から応援した市長選挙で候補者は、あちこちの利害に気を使い、力強いセリフを言ってはいなかった。特に、選挙事務所人員の大勢をダム反対派が占めていたにもかかわらず、ダム反対がらみの発言では、オフレコでは反対を言いながら、いざ公的な場所に出ると、穏当な発言を繰り返していた。私は、「止めてみせます!」と言えと主張していたが、万一止らなかったら、とか、本当に当選した時に議会対策がとか、正に捕らぬ狸の皮算用で、コトバに迫力がなかった。もちろん善戦したけど負けた。てか、選挙に善戦なんかないと思うけどさ。

選挙に深くコミットすればするほど、仔細な情報が耳に入り、それら全てを、丸く治めようと、候補者も選挙事務所も穏当な選択をしがちだ。

しかし、選挙は正しく、公的な情報戦争であるわけで、穏当な戦略や戦術で勝てるわけがない。

今回、私は、読みを完璧に誤った。それは、少々、政治の世界に関心が高すぎたために得た諸情報が、結局は大多数の普通の有権者の気持を汲み取る感性に曇りを与えたからだと思う。

私は、ものを売る商売をしているのだが、ついついその専門家になってしまい、一般のほとんど情報を持たない消費者の気分をある意味で見下している愚を冒している可能性がある。

素直に反省。

最近、あるネットワークビジネスで成功している女性二人の話を聞く機会を全く別のルートから得た。ネットワークビジネスそのものの論評はこの文章の趣旨ではないので割愛するが、二人に共通していることは、天真爛漫なぐらいに明るいことだ。そして、ある種の安心感というか、強さを感じた。一応、サイエンティストなので、商品説明に対しては、逐一、ちゃちゃをいれつつ、しっかりと科学的なエビデンスを確認するのだが、それはそれとして、彼女たちの目がこのビジネスに対する自信に溢れていることが印象的だった。

モノを売る行為、あるいは、ネットワークビジネスにおいては、人の輪を広げるという行為は、その核となる商品力が左右すると思われがちではあるが、実際は、プロモーション力にかかっている。商品力があるにこしたことはないが、仮に商品が劣っていても、プロモーション力とそれを扱う人のキャラが浸透力を持っていれば、その商品は売れる。そのプロモーション力を支える人の特性としては、自信=気合こそが必要最小限の特性ではなかろうか。

翻って、我がビジネスを振り返ると、やはりこの部分に不足があるなぁ。まだまだ修行が足りない。

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