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Diary | あなたは誰と老いますか?

恒例の芝居の日。本日の演目は「ドライビング・ミス・デイジー」。

奈良岡朋子と仲代達也という、劇団民藝、無名塾を代表する役者二人が揃い踏みの3人芝居。

ユダヤ人の元教師デイジーは、亡夫と苦労して財を成し今や悠々自適の生活。息子は地元の名士になっていた。しかし、70を超えて軽い自動車事故を起こし、心配した息子から黒人の運転手ホークをあてがわれる。自立を旨とする母は、頑なにそれを拒むものの、やがて、運転手の底抜けに明るい性格に負け、心開かされていく。

20年が過ぎ、今や老人となった二人は、老いの終末を迎えつつあった。ボケて行くデイジーは、長年連れ添った老運転手に言う。「あなたは、わたしの、親友」。

20年の歳月を、わずか1時間半の舞台に凝縮する。これが映画であれば、巧みなメイクと場面設定で容易に説明も可能だろうが、1幕の舞台でこれを難なく伝達するのは、まさに芝居のマジックだ。

恐らく、デイジー70過ぎとホーク60代と思われる頃からスタートし、デージーが90歳になるまでが描かれている。テーマには、黒人差別やユダヤ人差別など深いものが流れているが、そのへんはサラっと流し、単に老いの終末をどのように送るのか、送りたいのかという問いかけがきのこやの胸に刺さった。

独身のきのこやは、このままいけば一人で死んでいく。介護する近親者も居ず、明日をも知れない暮らし。さらに貯金もない。「一文無しになっても怖くねーよ」と嘯(うそぶ)いてみるものの、ここ数年、老いへの不安が実は少しづつではあるが芽生えてきた。「俺は子育ての楽しみも知らず、ましてや、その子供のいる有り難味も味わわず死ぬのか?」と。

父が入院したことは書いた。動けない父に代わって、入院手続きだの、下着の洗濯だの、荷物の配達だのをしているが、いなくてもなんとかなるのだろうが、きっと役に立っているだろう。子供がいなかったらどうするのか?

それにひきかえきのこやは?

ええ、勿論、それは自業自得。自分で選んだ人生では、ある。しかし、それでも残る残尿感、いやいや、微かな焦燥感。

20年後の私は、一体誰といるのだろうか。

芝居を見た友達のA部ちゃんは、自分の親の事に思いを馳せたそうだ。仕合せな結婚をした人間には己の老いへの不安は薄れるのだろうか。

そんな中、妹のように可愛がっている神戸のTもから久しぶりにメール。

23日、待望の赤ちゃんが生まれたそうだ。美海。日本海で育った彼女の子供に相応しい名前だ。彼女はこれから多くの喜びを貰って生き、そして老いていく。


まだ福岡公演とかありますので、お近くの方は是非。

http://www.gekidanmingei.co.jp/driving2006.html

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